アトピー性皮膚炎の女の子と男の子の悩み<思春期>

アトピーの女の子男の子

思春期アトピー性皮膚炎の困りごと

 

アトピー性皮膚炎は女の子だから多いとか、男の子に多いなど、性別によってどちらが多いなどの違いは殆どないように思います。

 

女の子でも男の子でも、肌が弱くてトラブルを抱えている子はいますし、男女比に大きい差はないのではないでしょうか。

 

しかし、思春期以降になると、女の子ならではの悩み、男の子ならではの悩みは、それぞれ違うところが出てくることもあるでしょう。

 

今回はそのことについて考えていきます。

 

成長と共に肌もだんだんと強くなっていくこともありますので、大人になる頃には炎症範囲が縮小したり症状が落ち着いてきたり治まってくることも珍しくありません。

 

しかし、幼少の頃には無かった皮膚炎が思春期や成人した頃になって発症するケースもあるようです。

 

いずれにしても、思春期は肌のトラブルが起こりやすい年頃であるとも言えます。

 

この頃になると、男性ホルモンの分泌量が増えてくることで皮脂が増えることが原因の一つとも言われています。

 

ニキビや吹き出物が出来て手でこすったりして、さらに炎症が悪化して化膿することもあります。

 

それ以外にも、屋外活動中に汗をかいたり砂埃や塵などが付着したり、その他の外的要因や食生活や生活のリズムの乱れなどによって肌にトラブルとおこしたり、肌荒れが酷くなることもあるのです。

 

成長の段階で、女の子と男の子それぞれの肌に関わる悩みもまた変わってくるように思います。

 

【女の子の場合】

  • ニキビ
  • 日焼けによる肌荒れ
  • 生理周期によるデリケートゾーンの蒸れ、かゆみ
  • PMSと皮膚炎のかゆみによる二重のイライラ
  • メイクの悩み

など

【男の子】

  • ニキビ
  • 日焼けによる肌荒れ
  • デリケートゾーンの蒸れ、かゆみ

など

 

肌トラブルなどの要因には次のようなことが関係すると考えられています。

 

  • 生活のリズムが変わる
  • 屋外の活動で紫外線を浴びる量が増える
  • 睡眠時間が減る
  • 食生活が偏る
  • ストレスが増える

 

気になってニキビを指で潰してみたり、手を洗わずに炎症箇所に触れると、さらに悪化してしまうものです。

 

その後は跡に残りやすく、毛穴が開いたり陥没したりして、でこぼこの皮膚になってしまうこともあります。

 

興味本位から安易に潰したり触ったりしないよう、充分な注意が必要ですね。

 

この跡は、大人になってからもなかなか治らなかったりするものなんです。

 

筆者にもいまだに残っている跡がありますよ、もう20年以上も経ったのにです。

 

一度開いてしまった鼻や小鼻の毛穴についても同様に、大人になってからもそれは悩みの種になってしまいます。

 

そうならないためにも、思春期の時期の肌の付き合い方はとても重要だと思います。

 

こちらもご参考ください▼
→→受験時にはアトピー性皮膚炎のかゆみを抑えること

 

付き合い方

 

女の子と男の子は小学高学年くらいになると、どんどん性差が出てくるようになります。

 

特に男の子は外見を気にする気持ちも大きくなってくることでしょう。

 

単純に女の子にモテたいと考えて外見にこだわったりすることも、成長過程で不思議なことではありません。

 

そういう時期に、肌にコンプレックスを抱えてしまうこともあるでしょう。

 

女の子も同様に肌にコンプレックスを感じて悩みになってしまうこともありえます。

 

ニキビなどの肌のトラブルを抱えると自信を持てなくなったり消極的になったり、勉強に集中できなかったりする場合も。

 

そこで、肌のケアについて思春期に知っておきたいことを次に挙げます。

 

  • 洗顔の仕方
    充分な泡で洗顔する
    ぬるま湯を使う
    手で皮膚をこすらない
    ゴシゴシ洗わない

 

  • 洗顔後のスキンケア法
    タオルでこすって拭かない
    水分はタオルで抑えて拭く
    すぐに化粧水などで保湿する
    保湿はたっぷりと

 

  • 肌に関する考え方
    肌の清潔を保つ
    ゴシゴシ洗わない
    泡で優しく洗う
    汚れた手で触らない
    乾燥を避ける
    通気を良くする

 

  • 炎症を起こした場合のケア法
    低刺激の石けんを使う
    泡で洗顔
    洗いすぎに注意
    保湿する
    消炎作用のある軟膏などを塗る
    通気を良くする
    締め付けない

 

この辺りのケアが一人で出来るようになっていると良いように思います。

 

そのためには、肌ケアが自分で出来るように習慣づけておくことが良いのですね。

 

習慣がついていなくても自分で調べてケアを学んでいくかもしれませんし、個人的なところなので一般的にこうであると言い切れないところではあると思いますけれどね。

 

思春期になってどういった心の変化があるかと言うのは個人差があるところで、その時々の子供の様子に合わせた付かず離れずの距離感をとることも親と子の関係では大切になってきます。

 

とはいえ親も人間ですからね、思春期の子どもの態度や話を聞かない姿に悲しくなることもあるでしょう。

 

しかし、話を聞かなくなってしまったように見えても、心の中ではSOSを出していることもあります。

 

( 筆者自身がそうでしたから 笑)

 

体と心が急成長をしている最中、必死で自己を探していて、心が壊れそうだったり不安定に揺れていることもあります。

 

こういった思春期に肌トラブルを抱えては、イライラが増したりコンプレックスを強く感じたり消極的になったりなどと、良いことはありません。

 

元々アトピー性皮膚炎がある場合には、肌疾患を抱えやすいので、肌ケアに関しては周りの子よりも少し気を遣うようさりげなく注意を促していくことも良いかもしれませんね。

 

参考になれましたら幸いです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2児のママです。 アトピー歴40年以上です。 10年酷かった背中の炎症を ついに克服しました。 蕁麻疹が出てしまったり いろいろとありますが 背中の肌は維持出来ています。 筆者は幼少の頃からずっと アトピーと一緒でしたので 今かゆみを抱えている方の お役に立てたらと思ってます。 残すは手の指なのですが とても落ち着いてます。 子どもたちの肌も最近は キレイな状態を維持出来てます。 水いぼやトビヒ等に感染しやすい為 油断せず、ケアを続けていきます。 肌の弱い方のためのヒントを 忙しい生活の中で出来ることなど たくさん用意しています。 参考になれましたら幸いです。