アトピーの汁、これは浸出液(しんしゅつえき・滲出液)のことですね。
子供の頃は年がら年中汁が出ていた筆者ですが、当時この汁のことは良く知りませんでした。
パソコンが身近ではない時代でしたから、情報源は筆者の母が皮膚科から聞いてくる話や世間話などから得た知識しかありませんでした。
浸出液が出たら、家庭でのケアに注意することがあります。
知らないと、筆者のようにズルズルと長引くだけではなく、悪化の一途で日常生活に支障が出てしまいます。
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浸出液・滲出液って

重度、もしくは中度のアトピー性皮膚炎の皮膚の掻き壊した炎症箇所から、透明の液が出てきます。
少し黄色がかった色をしていたり、包帯についた液が乾くと黄色っぽい色をしていることがあります。
膿と似ている感じですが、膿とは違いますね。
感じが違うのですが、浸出液とも滲出液ともありましたので調べてみましたところ「浸出液」が多用されているようです。
浸出(Effusion)とは、個々の分子が分子同士の衝突なしに穴から流れ出る過程である。 穴の直径が分子の平均自由行程よりもかなり小さい場合に起こる。 グレアムの法則によると、気体の浸出速度(単位時間当たりに穴を通過する分子の数)は分子量に依存し、低分子量の気体は高分子量の気体よりも速く浸出する。
浸出-Wikipediaより引用
浸出液と膿の違い
浸出液
浸出液は、血管から漏れて出てきた液です。
血液中のたんぱく質や水分などだそうです。
無色透明か少し黄色っぽい色をしています。
臭いは少しあることもありますが、膿ほどの臭いはないのが特徴です。
アトピーの人だけではありません。
転んで膝を擦りむいた時にも出てきます。
傷パワーパッドなどの絆創膏は、この浸出液を利用して治療をするのだそうです。
炎症が治まってくると滲出液も自然と止まるので、膿のように体内から出し切るということはありません。
膿
膿は、体内に入ってきた細菌やウィルスと戦った大量の白血球の残骸などが混じったものです。
膿の中にはたくさんの雑菌が混じっています。
そのため腐敗した臭いもあり、雑菌があるため体内から出し切ることが必要です。
浸出液の働き
アトピー性皮膚炎が中度以上だと、この浸出液の不快感などに悩まされた経験をお持ちの方も多いことでしょう。
しかし浸出液の中には傷が治っていくために必要なものが多く含まれています。
- 皮膚が治癒していくのを助ける
- 感染から患部を守る
- 乾燥から患部を守る
こんなにも重要な働きをしてくれているんです。
よって、浸出液の働きを発揮できるように拭き取らず、患部が汚れていれば洗い流す程度にしましょう。
浸出液が出た時の治療
まず浸出液が出てしまっていたら、膿のように出して拭き取ったりせずに、患部を清潔にして傷口が乾燥しないように保護してあげましょう。
汚れていたら洗って、患部を抑えるように拭き、こすらないようにします。
薄く保湿剤を塗って乾燥から守ります。
受診
浸出液が出るほど悪化してしまっているということなので、早めに皮膚科へ行きましょう。
一人一人の症状にあった治療が必要なので、万人に合う方法をここでお伝えすることは出来ません。
主治医との相談の上、治療を進めていくことが一番いいと思っています。
塗り薬が複数処方される場合は、塗る順番も確認しておきましょう。
一般的に、範囲を広く使うものから先に塗っていきますが、浸出液が出てグジュグジュしている場合は、ステロイド軟膏を塗ってから保湿剤や亜鉛華軟膏などを塗ることもあるからです。
家庭のケア
家庭での毎日のケアが本当に大切なんです。
ここを強調したいです。
毎日のケアが改善に不可欠です。
あなたに合いそうな方法を見つけて少し続けてみてくださいね。
肌の状態が少しでも良くなってくれば、それがあなたに合う方法ですから、その後も続けて習慣にしていくといいですよ。
家で出来るケアのうち、皮膚科で処方されて薬を塗る方法があります。
処方された薬を塗ってから包帯や絆創膏で傷口を保護するのですが、範囲が広いと包帯も難しいことがありますね。
そういう時には、綿100%の肌着を利用するのが良いです。
暑い時期の場合は薄い肌着を着用しますが、子どもはそれでも暑がってしまいますね~。
筆者の子どもたちは、胴の炎症箇所には薬を塗り、綿100%の肌着を着せて包帯代わりにしていました。
夏の暑い時にトビヒにさせてしまったときは、腕に巻いた包帯を度々暑がっていました。
しかし、3~4日ほどで包帯が取れたので、我慢は短期間で済んだっていうことがありましたよ。
ご参考になさってくださいね。
子供が痒がったら…
筆者の子どもたちの場合ですが、汗疹をものすごく悪化させてしまった時、入浴後に強烈に痒がるので次のことをしてました。
- 塗り薬を塗る
- 患部をごく軽くペチペチと叩く
- 家中走らせる (笑) ※
- 保冷剤で患部を冷やす
家中走らせるのは本人たちが楽しんでいたので良いのですが、ぶつかったり転んだりして、ケガをしないように充分な注意が必要でした。
※もし走らせる場合は充分なご配慮とご注意をしてくださいね。(筆者では責任が持てません (;^_^ )
②~④は気を紛らわせるのにいいのですが、その場しのぎなので、根本的な解決にはなりません。
炎症箇所では黄色ブドウ球菌が繁殖し暴走しやすいので、患部をなるべく清潔に保つことが大切です。
夏場は着替えもマメにした方が良いですね。
まとめ

まずは一人一人に合った治療が必要なので、しっかりとしたケアを続けることと皮膚科を受診することをお勧めします。
その他、家庭で出来るケアをご紹介します。
拭き取らない
放っておくとペタペタしたり、固まって動かしにくくなったりして生活に支障が出ることがあります。
しかし浸出液には大切な働きがあるので、布で抑えたり拭き取ったりしないようにしましょう。
患部を乾燥肌にさせないことも大切です。
吸い取らない
ガーゼや包帯をそのまま患部に当ててしまうと、浸出液が吸い取られてしまいます。
皮膚科処方の薬などを塗ってから使用しましょう。
薬の塗り方
包帯やガーゼに薬を塗ってから、患部に湿布します。
2種類以上を重ねて塗る場合は、皮膚科や薬局などで塗る順番を聞いて、その順で重なるように塗っていくのが良いです。
おまけの注意事項

手に炎症があった場合、除菌用や消毒用スプレーなどで手の殺菌してしまうと、この浸出液の働きにも影響してしまうので、なるべく使わないようにご注意くださいね。
また、栄養面から考えていくことも有効ですよ。
有機野菜から栄養を頂きましょう。
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お役に立てましたら幸いです。
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