アトピー性皮膚炎なかなか改善していかなかったり、良くなったり悪くなったりを繰り返す毎日で、精神的に鬱々としてくることがあります。
私は小学生の頃にそう感じていました。
アトピー性皮膚炎の負のループを知らない人からしたら、たかが皮膚炎で、と思うかもしれんません。
アトピー性皮膚炎で入院する人もいることを知れば、信じられないという気持ちになるかもしれません。
どうしても良くなっていく波にうまく乗れない、好循環になっていかない、どうしたらいいかわからない…
こういった気持ちは、知らない人の想像を超えるものがあると思います。たかが肌荒れ…ではないと思っています。
精神的な影響があるのはなぜ
イライラ感
アトピー性皮膚炎で精神的にじわじわと蝕まれていくのは、強烈なかゆみをコントロールできないからともいえると思います。。
止まらないかゆみにイライラがマックスになって、我慢できずに掻きむしってしまいます。
そのことで自己嫌悪に陥っていくことが、精神的に病んでいく方向へ傾いてしまう原因の一つに上げられると思います。
このイライラが、筆者は精神的にキツかったです。
楽しいはずの時間でも、楽しい気分ではありません。
かゆみがあると、常にこのイライラを抱えていることになるのです。
イライラを抱えながら学校生活を送ったり友達付き合いをすることって、大変でもあります。
子どもなら気持ちの切り替えが大人よりも下手だったりするので、精神的な負担は大人が想像をするよりも大きいと思います。
自己評価の低下
それに、親が「掻いちゃダメ!」と連日のように叱っていると、我慢が出来ずに掻いたことで自信を失っていきます。
親は肌を心配しているのですが、結果的に子どもには辛い気持ちにさせてしまっています。
あまりにも長く状況が良くならず叱られてばかりだと、自己評価が下がってしまう可能性もあり得ます。
自己嫌悪
掻いてしまったことで肌はボロボロになっていきます。水ぶくれが出来て、痛みを感じることもあります。
汁が出て皮膚についてベタつくこともあります。患部が腫れて動かしにくくなってしまうこともあります。
日常では、手洗いのたびに患部が沁みて痛みを感じます。
手を拭いたハンカチに血がにじむこともあります。
包帯に汁が付いて乾くと、皮膚と包帯がくっついてしまって、剥がれなくて包帯の交換の度に痛くなって、泣きたい気持ちになります。
指の皮膚がパックリと割れてしまって、鉛筆を持つ時など、常に痛みがあります。
それもこれも、肌のかゆみをコントロールが出来なくて掻いてしまう自分が悪いと思ってしまうこともあるのです。
その気持ちが自己嫌悪に繋がりやすいのです。
言葉や視線
また、人から心無い言葉を掛けられたり人の視線を感じたことで、精神的なショックを受けることもあると思います。
受け入れる・変える
こういったことで、鬱々とした気持ちを抱えて毎日を過ごすことって、精神衛生的にとっても良くありません。
楽しいはずの時間が、苦痛を我慢していては、心から楽しめません。
筆者の場合は、なかなか肌の状態が良くなっていかない現状がありました。
どうしたら良かったのだろうと思うことがあります。
大人になってからも皮膚炎は続きました。
特に背中に出来た炎症は10年続きました。
あまりに長く辛かったので、独身の頃の炎症の無かった背中にはもう戻れないとあきらめていた時期もありました。
それでもこの背中の炎症を治せたのは、子どもの頃と何が違ったのだろうと考えると…
- 背中の炎症と向き合った
- 自分の皮膚だと受け入れた
- 皮膚科の先生に治すためにがんばると宣言した
- 家族(子どもたち)に宣言した
- 肌のケアをする時間を確保した
- 続けた
- 毎日鏡で成果を確認した
- 子どもたちが褒めてくれた!(笑)
こんな感じです。
ここで、一番大事だったのは、行動したこともそうですが、まずは自分の皮膚を受け入れてと向き合えたことだと思います。
「自分の皮膚を受け入れる」ことと「思い込みを捨てて気持ちを変える」ことが出来たのが好循環のきっかけになったと思うのです。
子供の頃は、嫌だ嫌だと思ってきた皮膚です。痒いから嫌だ…それで終わりでした。
要は、その先の治すんだという気持ちになるまで、しっかりと向き合っていなかったのです。
これが大きな違いだと思います。
また、子どもたちが励ましてくれたこともものすごく大きかったです。
応援してくれる存在って、本当に必要だと感じました。
応援のパワーって、心が折れそうなときの支えになってくれるんですね。本当に有り難いと思いました。
具体案として
こちらからも改善ヒントを得て下さいね↓
かゆみが治まりますように…☆
さて、上記は筆者の体験談でした。
これを元に、まとめますと…
心の状態を変える
- 独りにならない
- 心のうちを話せる友人に打ち明ける
- 協力・応援を頼める人に治す宣言をする
- イライラしてることを自覚する
- 皮膚の再生に乗って短期で治す!と思う
- 信じる
行動を起こす
- 皮膚科に通いましょう
- 処方された薬を使う
- 炎症部分を集中的にケアする
- 治療を続ける、途中でやめない
- 結果を毎日確認する
- 炎症箇所1つ1つを丁寧に塗っていく
- 炎症部分が色素沈着になるまで気を抜かない
こんなところでしょうか (*^_^*)
個人差があるので、全ての方向けではありません。
もっと他の方法があるかもしれませんし、上記のことが何かのヒントになるかもしれません。
参考になれたら幸いです。
筆者は、肌が本当に再生していくんだということが実感できると、治療が楽しくなってきました。
好循環に乗るまでが根気のいるところでしたが、あきらめずに治ると信じて治療を続けてきたことで、好転してきたと思います。
今は背中の皮膚がキレイなことを確認するのが楽しいです。
指は時々荒れますが、以前よりも頻度が少なくなってきました。
成果を上げられたんだと思えて、心から嬉しくなってきます。
お役に立てたらいいなぁと願っています。
コメントを残す