皮膚のバリア層
アトピー性皮膚炎一因の、皮膚のバリア機能
アトピー性皮膚炎の原因は内的要因と外的要因に分類されることが多くあります。
内的要因とは、主に皮膚のバリア機能と免疫機能の低下が関係しているといわれています。
つまり、遺伝的・体質的な要因と言うことです。
この後、もう少し詳しく補足説明を致します。
次に、外的要因ですが、これは環境的要因によるものといわれています。
環境的要因とは、主に食材・ハウスダスト・ダニ・ストレス・化粧品・花粉・汗などのことです。
内的要因に外的要因が加えられることで、かゆみが出たり炎症を繰り返してしまうというアトピー性皮膚炎の症状が出るともいわれています。
内的要因にはバリア機能と免疫機能の低下や異常などと言われることもあります。
バリア機能
皮膚の外側にある表皮のさらに外側の角層というところで、私たちの皮膚を乾燥から守ったり水分の蒸発を防いだりといったバリアの役目を果たしています。
- 水分の蒸発を防ぐ
- 異物の侵入を防ぐ
- 菌などの攻撃から守る
皮膚が乾燥したり、皮膚を引っ掻いてしまうことで、バリア機能が壊れてしまいます。
バリア機能は非常に大切な働きをしてくれています。
アトピー性皮膚炎な皮膚は薄くもともと強度の乾燥肌でもあるので、バリア機能が壊れない様、正常に機能するように常に気を配る習慣をつけたいものです。
免疫機能
皮膚は毎日紫外線や異物侵入など、何らかの刺激を受けています。
皮膚を通して体内に入ってきた刺激(紫外線やバイ菌や有害物質)から、体を守るために防御体制をとったり、攻撃したり、また沈静化したりといった働きのことを免疫機能と言っています。
免疫を上げる方法
- 充分な睡眠
- 規則正しい生活
- 食生活の改善
- 適度な運動
どれも聞いたことがあるものだと思います。
意識して継続していかないと習慣にすることが難しいものであるとも言えます。
体の声をよく聞き、疲れたら休息をとることや日光に当たるなども、免疫力アップに繋がりますね。
バリア層を強化する方法
アトピー性皮膚皮膚や乾燥肌を強くする方法に、肌のバリア層を強くすることが挙げられます。
空気が乾燥していると、保湿しても肌の乾燥してくるスピードに間に合わなかったりします。
それでももちろんコツコツと保湿を続けていきます。
対策としては、充分の量のクリームなどで、肌にバリアを作るイメージで、実際のバリア層を強くしていきます。
基本は入浴後、1分以内に保湿を開始します。
実際1分を測っているわけではありませんが、素早くタオルドライして、皮膚の感想が始まってしまう前に保湿をしていきます。
この一連の流れがスムーズにいくように、入浴前にタオル等と同様に保湿剤を手の届くところに置いておくのが良いですね。
炎症していたり化膿している箇所は、まず治すことが先決ですので、ステロイドなどで短期集中で治療をしていきます。
肌の状態を見ながら、保湿が足りないと感じた時には1日の保湿回数を増やしていきます。
手先の場合は、手洗いのタイミングで毎度保湿をするとより効果的ですね。
しかし、学校生活や家事等の都合で毎回できないことの方が多いかもしれません。
たった1日1回の塗布でバリア機能が続く方法はこちらをご参照くださいね
可能な範囲でストレスにならないよう出来る時に保湿を心がけることが大切だと思います。
また、洗いすぎにも注意が必要です。
泡で洗うのは皮膚の一番外側の皮膚の角層という部分は僅か0.02mmです。
ここに14~15層の角層細胞が重なって潤いを保っています。
非常に薄い膜なので、ごしごし洗ってしまうと肌を傷つけたり、汚れだけではなく肌の潤い成分まで
洗い流してしまうことで、その後アトピー性皮膚炎や乾燥肌の皮膚は激しく乾燥してします。
頭皮が乾燥する場合は、洗髪を2日に1度や、3日に2度の頻度で調整すると乾燥を抑えることが出来ます。
また、体を洗う時も、ネットなどを使わずに、手のひらで洗うようにすると、ネットによる摩擦を防げます。
まとめ
肌バリアを強くするには
- 保湿を充分に行う
- 保湿回数を増やす
- 肌の洗い方を見直す
このような方法を毎日根気よく続けることで肌バリアは強化していきます。
また、保湿剤や洗剤を見直すことも非常に有効です。
これらは外的要因ですが、内的要因と合わせて対策をすることで肌質をグンと良くしていくことが出来ます。
ぜひご参考になさってみてくださいね。
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