アトピーの歴史

古代エジプトにまでさかのぼる
アトピーの語源はギリシャ語のatopiaまたはatoposという言葉に由来し、その意味は「奇妙な」「変わった」「とらえどころのない」「場違いな」などです。
アトピー性皮膚炎やアレルギーは現代病とも言われることがありますが、意外にも歴史があり、古代エジプト時代にまでさかのぼります。
古代エジプトのメネス王が蜂に刺された毒によるアナフィラキシーショックを起こしたことで死亡したと言われています。
これが人類初のアレルギー反応の記録であると言われています。
そして、様々なアレルギー反応において研究が進むと、アナフィラキシーのように原因のはっきりしているものと、そうでないものがあることがわかりました。
1892年フランスの意志であるベニエが子供の皮膚に起こる原因不明の湿疹と喘息が同時の起こることを発見し、「ベニエ湿疹」と呼ぶようになったことが、アトピー性皮膚炎の最初の記録であるということです。
1902年ポータとリシェが「無防御」という意味で「アナフィラキシー」と命名しました。
1906年オーストラリアのピルケがギリシャ語の「allos変わった」「ergo反応」という言葉から「アレルギー」という言葉を論文の中で発表しました。
1923年アメリカの学者であるコクとクッケが喘息の研究をしていたところアレルギーを発症される抗体を発見し、正体が不明であったため、「奇妙な」「得体の知れない」というギリシャ語の「アトピー」という言葉を使うようになりました。
1933年にアメリカの皮膚科医であるザルツバーガーが「アトピー」という言葉と皮膚炎を併せて、「アトピー性皮膚炎」と名付けたと言われています。
このようにして、アトピー性皮膚炎という言葉が生まれたということですから、その言葉の誕生の背景には、多くの研究と古い歴史があったことがわかります。
また、これまでに医療用語の語源は主にギリシャ語に由来することが多かったようです。
アトピーの理解を深める
このようにしてアトピー性皮膚炎という言葉が生まれ、現代では子どものみならず、大人でも発症することがある皮膚の疾患です。
蕁麻疹を含め、現代でもその原因を特定することは難しいと言われています。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の患者は、現代において増え続けていると言われています。
増加の原因は、多くの価格物質が原因とも、消毒のし過ぎが原因とも、様々なことが言われています。
たくさんの情報がある中で、あなたの症状に合ったアトピー性皮膚炎やアレルギーのケアに対する理解を深めていくことが治療において大切であり、長い目で見た上手な付き合い方を模索することが、症状改善への道しるべとなるでしょう。
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