黒ずみは放っておく?

なぜ黒く見えるのか?
先日、ファムズベビーのページでアップした子どもの膝の内側が筆者が思っていたよりも黒かったので、ずっと気になっていました。
よく曲げ伸ばしするところなので、黒くなりやすい箇所ではあると思うのです。
しかしそれにしても毎日ぽりぽりとよく掻いていたので、ひざの周りの皮膚の状態がいつもガサガサしていて悪くなりやすいのです。
皮膚が悪くなってばかりですと、色素沈着も良くなっていかないのですね。
掻き続けて炎症を繰り返してしまうと、苔癬化(たいせんか)といって古い皮膚がゴツゴツ固く厚くなり黒ずんで見えてしまいます。
しなやかな肌とは違って、乾燥した状態で小さな傷口から出血もしやすいし、治りにくい状態です。
写真は少し見えにくいかもしれませんが、またそのような状態には至っていないのです。
今のうちに…とも思います。
アトピー性皮膚炎は黒ずんできたら苔癬化もしやすいので、覚えておいた方がいい症状かなと思います。
また、色素沈着と苔癬化は似ているようで違うものということです。
苔癬化というのは、古い皮膚が固くなってきてしまっている状態の皮膚ことです。
色素沈着は、ゴツゴツとした表面になる苔癬化とは違い、刺激から皮膚を守ろうとする反応が起こっています。
肌への刺激からメラニン色素が分泌されてきます。
そのメラニン色素が過剰に分泌された分が皮膚に沈着して黒く見えるのが色素沈着です。
また、その刺激と言うのは、日焼けや服などの摩擦、ニキビや虫刺されなども含まれます。
女性ならメラニン色素という言葉は気になる言葉ですよね。
【黒ずみやすい箇所】
【色素沈着】
- 刺激を受けやすい箇所
- 服がこすれる箇所
- 顔
- 膝まわり
- 肘まわり
- わきの下
- お尻まわり(VIO含)
【苔癬化 たいせんか】
- 汗疹など湿疹ができやすい箇所
- 膝まわり
- 肘まわり
- 首まわり
- 足首
- アキレス腱付近
もともと水分保持能力が低い肌であるが、アトピー性皮膚炎の肌です。
色素沈着や苔癬化にはなりやすいと言えると思います。
対処法・ケアの仕方
色素沈着も、苔癬化も、すぐになるものではありませんね。
それぞれ、時間を掛けてゆっくりと皮膚に変化が起こります。
ですので、それなりに時間もかかると見ておいた方が良いでしょう。
【色素沈着】
ケアを続けながら肌のターンオーバーを待ちます。
日焼けをしないように、また炎症を起こさないよう、肌の良い状態を維持していくことで、少しずつ元の色に戻っていきます。
焦らずに保湿を心がけていくことも大切ですね。
【苔癬化 たいせんか】
皮膚がとても乾燥している状態なので、毎日数回の保湿が必要になってきます。
保湿をしても乾燥しやすいので、忘れずにこまめなケアを続けることで、時間はかかりますが少しずつ肌が潤いを保持できるようになってきます。
ここで引っ掻いてしまうと炎症を繰り返し、さらに時間がかかってしまいます。
炎症や化膿を防ぐためにも、清潔にして時にはサポーターなどで保護することも有効だと思います。
締め付けすぎたり、血行が悪くなると、それもまた悪化の原因になりますので、締め付けには十分気を付けていくのが良いともいます。
【注意】
黒ずみはレーザー治療が出来る場合があるようですが、アトピー性皮膚炎の場合はレーザーが刺激になってるので治療を受けていないケースもあるようです。
アトピー性皮膚炎の皮膚は皮膚のバリア機能も低く、刺激にも弱いのでレーザーはおすすめできません。
また、日焼け止めクリームを選ぶときには「光吸収剤不使用」の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
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